鍵屋の扉

鍵屋にいらっしゃいませ

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鍵屋さんは扉の解錠や修理をするもので、トラブルを解消する側の人です。
しかし、逆にトラブルに巻き込まれることもあるそうです。
鍵屋さんが車上荒らしと間違われるケースがあります。
場所は街中の図書館の駐車場です。
そこでインロックした車の解錠を依頼されたそうです。
通常、防犯機能が高い車でなければ、ものの数分で解錠できるのです。
しかし、不慣れだと時間が掛かります。
当時は寒さの厳しい季節であり、強風が後押ししていました。
「寒い中、待たせては申し訳ない」そこで鍵屋さんは、車の傍で作業を見守る依頼主を、自分の車の中で待つようにしてもらったのです。
不慣れな鍵屋さんには、更に時間が必要だったようです。
その内、サイレンを鳴らしながら近づくパトカーが現れ、彼の背後に急停車しました。
「何をなさってるんですか?」警官から職務質問を受けたとのことです。
1人で車のドアの鍵穴を覗いているのですから、車上荒らしと間違われても無理はありません。
酔っ払いに料金を踏み倒されるケースもあります。
夜中に鍵屋さんのところに連絡があり、直ぐに来て欲しいとのことでした。
依頼者は帰宅したとろ、自宅の鍵を紛失したことに気付いて、鍵屋さんに電話をしたそうです。
しかし、問題点はこの依頼者が酔っ払いであったことです。
酩酊している有様なので、鍵屋さんと意思の疎通が図れません。
鍵屋さんは依頼主が現金を持っているか気になりだしました。
無理もありません。
真夜中でもあり、その日は運が悪く雨が延々と降り注いでいたのです。
眠い中、足を運んで鍵を開け無一文で帰るには寂しすぎます。
「お金を持っていますか?」酔っ払いはあるとの返事です。
そこで、鍵屋さんは解錠したのです。
ピッキングしやすい鍵でしたので、待たせることなく開いたそうです。
作業を終えた、鍵屋さんはそこで請求しました。
ところが、こともあろうか酔っ払いの依頼主の財布は無一文だったのです。
全額酒につぎ込んだのでしょう。
ですが、鍵屋さんも諦める訳にはいきません。
彼は酔っ払いに家の中からお金を持ってくるように要求しました。
しかし、酔っ払いは家の中に入ったまま出てこなくなったのです。
暫くして酔っ払いの高いびきが聞こえ、開けたばかりのドアを虚しく振動させたそうです。
こうして、鍵屋さんは踏み倒されたのです。
このように残念な思いをする鍵屋さんもいるのです。