取り扱い対象である鍵が原因で、鍵屋さんが窃盗被害にあうこともあるのです。
医者の不養生といったところでしょうか。
鍵屋さんも出張で車を使います。
小回りの利く軽自動車を利用している鍵屋さんが多く、防犯を意識した車とはいえません。
もちろん軽自動車でも防犯性能の高い自動車は存在します。
でも、鍵屋さんは決しても儲かる仕事ではないので、自動車には経費を掛けたくないのです。
この考えに、危険性が潜んでます。
鍵屋さんの車には、ある特定の方々にはとても貴重なものを積んでいます。
その貴重なものを防犯対策不足の車に入れたままにすることが多いのです。
しかも、鍵屋さんの出張は1人です。
とても手薄で、「盗んでくれ」言わんばかりです。
特定の方々は、この絶好の機会を活かしてうずうずするでしょうね。
特定の方々と言うのは、窃盗グループのことです。
鍵屋さんの車が積んでいる工具目当てに、彼らは車上荒らしをするのです。
この工具があれば、鍵の解錠がたやすくなることは間違いありません。
鍵の種類さえ分かれば、技術要らずで直ぐに開けられる工具もあります。
ものの数秒でしょう。
ピッキング対策として世間に出回った鍵をいとも簡単に突破してしまうのです。
もちろんピッキングの道具も積んでます。
技術は必要ですが、工具さえあれば後は練習だけです。
工具の窃盗は、鍵屋さんの出張を狙ってするそうです。
窃盗グループは、車上荒らしをしやすい夜間に鍵屋さんに出張依頼します。
虚偽の解錠では直ぐに帰られてしまうので、トラブルを装い実際に解決してもらうのです。
そして、簡単に解錠されないように技術の進んだものを解錠してもらったり、無駄に世間話をするのです。
その間に、グループの一員が鍵屋さんの車の工具一式を頂くのです。
こうした工具というのは、使い方が分からなければ使えません。
しかし今はその使い方が、窃盗グループに伝わっています。
窃盗グループが鍵師に成りすまして、技術習得をしたのかもしれません。
だからこそ、工具が狙われるのです。